Exercise 1.2
佐野博亮
2024年9月18日
(a)
は成り立つ。
関手を次のように定める。をの対象とすると
はの対象である。をの射とすると
はの射であり
はの射である。
このとき、が関手であることは次のように確かめられる。まず、の射においてであるから、
である。また、の射において、が成り立つので
が成り立つ。また、の対象に対して、であるから
が成り立つ。以上より、関手は関手である。
関手を次のように定める。の対象およびの射に対して
が関手であることも同様に確かめられる。
このとき
より、においては同型射であるから、は同型である。
(b)
は成り立たない。
における始対象はのみであるから、における終対象はのみである。また、における終対象はすべての一元集合であるから2つ以上存在する。圏の同型射は終対象を保つので、終対象の個数の異なるの間の同型射は存在しない。
(c)
は成り立つ。
関手を次のように定める。をの対象とすると
はの対象である。をの射とすると
はの射であり
はの射である。
関手を次で定める。の対象およびの射に対して
このとき
より、においては同型射であるから、は同型である。